顧客基盤とECプラットフォームの融合:ドコモとAmazon、再び手を組む

2024年4月10日、NTTドコモとAmazonジャパンは、新たな協業を発表しました。これは、2017年の提携以来、2度目のタッグとなります。

今回の協業のポイントは、ドコモの強みである顧客基盤と、Amazonの強みであるECプラットフォームを融合させることです。具体的には、以下の施策が実施されます。

  • dポイントがAmazonで利用可能に:ドコモユーザーは、Amazonでの買い物時にdポイントを貯めたり、利用したりできるようになります。これは、dポイントの利便性を向上させ、Amazonユーザーへの訴求力を高める効果が期待されます。
  • ドコモユーザー向けAmazon Prime特典:ドコモユーザーは、Amazon Prime会員向けの特典を受けられるようになります。具体的には、Prime Videoの無料視聴や、送料無料などの特典が提供されます。これは、ドコモユーザーにとってのAmazon Primeの価値を向上させ、Prime会員数の増加に繋げることが期待されます。
  • ドコモ回線契約者向けAmazonギフト券プレゼント:ドコモ回線契約者は、Amazonギフト券をプレゼントされます。これは、ドコモ回線契約者の囲い込みや、Amazonへの新規顧客獲得に繋げることが期待されます。

“ECに弱い”ドコモがAmazonと再びタッグを組む理由

ドコモは、携帯電話事業者として圧倒的な顧客基盤を誇りますが、EC事業では楽天やヤフーに比べて存在感が薄いのが現状です。一方、Amazonは、世界最大のECプラットフォームを運営しており、日本でも高いシェアを獲得しています。

今回の協業により、ドコモはAmazonのECプラットフォームを活用することで、EC事業を強化することができます。また、Amazonはドコモの顧客基盤を活用することで、日本の市場における存在感をさらに高めることができます。

「dポイントがAmazonで使えるのは“初めて”」で誤解も

今回の協業発表を受け、一部のユーザーからは「dポイントがAmazonで使えるのは初めて」という声も上がっています。しかし、これは誤解です。

ドコモは、2017年からAmazon Payに対応しており、dポイントをAmazonで利用することは可能でした。しかし、dポイントをAmazonで貯めたり、利用したりできるのは今回が初めてとなります。

今後の展望

今回の協業は、両社にとって大きなメリットをもたらすことが期待されます。今後、両社はどのようなサービスを展開していくのか、注目されます。